桜の季節に思う。
今年も春一番の風が吹き
新緑の季節を健康体で迎えることが出来そう。
その頃にはジョギングマニアの方々に紛れて、体を動かすのも好し
ビル内のフィットネスマシーンから開放されて
近くの皇居を一周すれば、益々健康維持にはなるでしょう。
外堀のこの辺りまでは江戸城の庭だったはず
と云う訳で
その時代の名残があちこちに見受けられ、探索しながら散歩するのも好し。
このシーズンを過ぎると、ジメジメとした露の到来となり
幾度となく起きる地震や台風などの自然災害が無ければ
日本列島は、四季折々の景色。それに旬の食材を満喫できる国でもあり
そう思えば、恵まれた島国であると思うのです。
ところが、美しい四季の変化を楽しめる我が国に居ながらにして
超スピードでネットは普及、世界各国の世界遺産や見所を即座に見ることを
可能にしてくれました。
それは正しく私達の旅情を誘うことにもなるんです。
人それぞれですが歴史の浅い米国よりヨーロッパの深い歴史を紐解く方が
はるかに面白いとは思います。
もう遠い昔の思い出話となりつつある欧州旅行。思いきって出掛けてみようと
「モンサンミッシェルを見学して、イタリアはベニスに寄って・・」などと
旅の疲れが感じられない旅行プランを練っておりました。しかしながら
殺戮おびただしく罪も無い人命を、いとも簡単に奪ってしまう国が出没した為
欧州旅行には身の危険を感じると答えた方は多いのです。
さて、それよりも我が国の桜の美しい事。これを観ずして欧州なんて行けません。
家の前の外堀を渡っても桜、桜。先ずは我が街に在る名所
徒歩5分もすれば見えて来ます靖国神社の大きな鳥居。
何処の国の方々が何を言おうと、単純に今、平和で暮らせるのは
戦犯は別として
お国の為ならばと、命をかけて戦って下さった方々のおかげだと思っております。
彼らの御霊に一礼して、またゆっくりと境内を歩きます。
境内から始まって、北の丸公園へ入ります。公園内も桜の園です。足の筋肉を鍛えるべくどんどん歩きます。
足の筋肉つまりは、大腿四頭筋と大腿二頭筋ハムストリングスと呼ばれている所。
ここさえ、バッチリ鍛えておけば老年になっても何とか遠出も出来るでしょう。
次に通るのは千鳥ヶ淵の名物ソメイヨシノやオオシマサクラ、ここは多くの外人さんも桜に見惚れながら進みます。
千鳥ヶ淵の桜はまだ8分咲きの様ですが、260本の満開時には毎年はがきやカレンダーに使われる絵になる場所。
明治31年に皇居前の英国大使館から始まって当時A・サトウ氏が千鳥ヶ淵にも広めたと聞いておりました。
夕暮れて来ましたら、今度は多少早足で神楽坂へ入ります。
登り坂がちょっとキツイなーなんて感じた頃
在りました細いビルの2Fにフグを食べさせてくれる和食のお店。
ここは板長さんが、元は銀座に居て修行した方だそうで、和食の良さを全面的に強調なさっております。
物静かで、それでもって意気がいい方です。プライベートなお話など口にせず、一品料理を出してくれます。
しかし、フグと云えばやはりお刺身と唐揚げが一番。レモンを絞ってバリッとかぶり付けばお酒に弱い私でも
いつの間にか即席の女オヤジに変身し、桜咲く季節ともなればの「一杯いってみようー」なんてセリフが出てしまいます。
ああ・・なんて平和な国でしょう。毎年来る台風や、いつかは来るであろう地震の不安も有るけれど・・
以前、日本サッカーチーム・名古屋グランパス監督を務めておられたアーセン・ベンゲル氏の名言
「日本ほど美しい国は世界中何処にも無い。日本の素晴らしさ、レベルの高さを日本の人は気付いていない」
と厳しいお言葉を発しておりました。その上こんな発言も・・・
「日本の方々が欧州に行くのは、アフリカのサバンナのライオンの群れに
行く様なもの。」なんておっしゃっておりました。
まあ、そうかも知れません、サッカ-観戦後もちゃんと自分のゴミや他人のゴミまで
片付ける高度な民度の私達ですもの。
欧州は階級社会が根付いて、「何で私が掃除しなきゃいけないの?」などと言う
低民度ですから。
欧州に行くのならA・ベンゲル監督の名言を肝に命じておくと良いのかも知れません
桜の季節に、ちょっとした教訓を思い出しながら
時には陰惨ないじめや不可解な事件も起こりますが
空爆も紛争もない
平和である事の有り難さをしみじみと感じるのでした。
ではまたね。