豹柄の惑星人
我が居住地から約500km離れた街の強烈キャラを持つ(おばちゃ魔)のお話。
いつもの東京駅から新幹線でウトウトしていれば、すぐ着く新大阪駅。
ここまでは順調なのです。しかし、いざこの町へくり出すと
びびってしまうのです。
旅が好きなので結構あちこち行ってます。
各国でかなりユニークな人達にお会いしまして
覚悟は出来ておりますが・・
これほど強烈に接する(おばちゃ魔)達は居ませんでした。
なぜ、大阪で3回もド突かれたのでしょうか。
年に何度か用事で関西方面へ出掛けます。
特に、旅慣れてしまうと、旅先で調達出来る薬などは
到着してから買ったり致します。
駅地下の薬局で、多めに買い物してレジしてもらっていたら、後ろから大きなお声で
「まだかいなー、前の人は買いすぎや~なんであんなん買うんや~」とかなんとか
凄い関西方面のお言葉で、見知らぬおばさんに怒鳴られてしまい
何だか凄い所に来てしまった・・
と云う思いがしたのです。
どれだけ買おうと、文句を言われるなんてショックです。
レジが済んで帰ろうとしたら
後ろに並んでいた俗に言うこの(大阪のおばちゃん)が
吊り上がった豹の様な目で、凝視しておりました。
もう目を合わせない様に下向きで恐る恐る歩こうと致しました。
そうしましたら
一発すれ違いざまに私の肩をドーンと突いたのです。
先ず、これが1回目のド突かれ体験。
2回目は、心斎橋日航ホテルの登りエスカレーターが現場。
ここは、地下に「美々卯」と云う美味しい「うどん屋さん」が在るので
お食事が終わり部屋に戻ろうと、エスカレーターに。
ここまでは順調でしたが・・
いつものクセで、つい左側に立ってしまったのが運のツキ。
今度も後ろから、(大阪のおばちゃん)のガラ声が聞こえたのです。
で、その人は横を通り過ぎる時に、
「ここは東京と違うねんで~こっち側に立つんよ~何してんの~
良く覚えときー!!!」
と捨てセリフで怒鳴られ、私の肩をド突き
横を通過して上がって行きました。これで2回目。
現場検証
2回目のド突かれ現場。
3回目は、もっと静かな駅から離れたリーガ・ロイヤルホテルなら安心と思い 部屋が取れたので、泊まりました。
ここは、独自で作っているパンが美味しいので1Fのベーカリーで
小腹が空いたら頂こうと、ミルクとサンドイッチとサラダを買おうと
レジに並んでいました。
ロイヤルのパン屋さん「メリッサ」
しかしここでも悪夢が・・
順番に並んでいるのに、後ろの(大阪のおばちゃん)が
私をド突いて、先にレジの前に立ってしまわれたのです。
それも、一言も言わず、当たり前のお顔をなさってなのです。
周囲にいた方々も、皆さん特に何事も起こった様子も無くしているんです。
こんな事って有るのでしょうか?いや・・現実に有るんですね。
この大阪と云う街では、割り込みってマナー違反では無いんですね。
当たり前の事なんでしょうか。
多分、この(大阪のおばちゃん軍)に逆らうと、事が重大な結果になるのを
大阪の皆さんはご存知なのだ、と私なりに解釈したのです。
レジの人も平然と、この(割り込み犯・大阪のおばちゃん)に注意する気配もなく
容認して、どんどんレジをしてしまうのですね。
私などが、この(大阪のおばちゃん軍)に逆らったりしたら
強烈な関西の言葉攻撃にノックアウトされるのがオチだと思い
ただただ、しょんぼりしておりました。
静かで落ち着いた雰囲気の、このロイヤルホテルでさえも
(大阪のおばちゃん)は、はびこって居るのですね。
と云う事は
街に出ればアメーバーの様にウジャウジャと、この(大阪のおばちゃん)は増殖し
かなりな数が存在すると云う結論に達し
そうなれば
もう(大阪のおばちゃん)の行動は干渉せず、お好きな様にやらせて置きましょう。
この方々は、別の星から来た何処かの惑星人だと思えば良いのではないでしょうか。
腹が立っていましたが、陰険に影でコソコソ言うより大胆に行動で示す
(大阪のおばちゃん)って何だか面白過ぎると言うか
憎めない存在になって参りました。
過去にさかのぼれば、クリントン大統領の来日の際
ホワイトハウス内でのLove Affairを指摘した質問を
全世界のメディアが注目する中で、堂々と聞いたのも
この(大阪のおばちゃん)だったと記憶しております。
「ヒラリーとはちゃんと話し合いがついてます。」とクリントンに言わしめた 凄腕パワフルな(大阪のおばちゃん)
相手が大国の大統領でさえもタジタジにするこのパワー。
世界中にこの映像が発信されても、ビクともしない精神力。
考えてみれば、世界でも、まれに見る貴重な存在の惑星人。
街中で自分の意見を大声で主張できる超強力個性の女性軍。
(大阪のおばちゃん)
今度は、どのお店でド突かれるのか
期待と困惑が頭の中を駆け巡り
いやはや、やっぱりド突きは禁物ですが
この街の方々は、まさしく聞きしに勝る「せっかち」である。
と云う最終結論に達したのでした。
ではまたね。