失望の北国
しばらくブログしない間に、もう過去の出来事になってしまいました。
雪の降る前日でしたか
私用とちょっとしたjobで、今年2度目の新大阪駅へ到着。
日航ホテルが2晩と、今回初めてウェスティン・ホテルへ泊まってみました。
で、The・Westinの方は、ちょっと大きめなビジネス向け、と云った感じで
フロントラウンジにある年代物のワーキングテーブルと
やはり大阪らしい、アニマル柄のこってり系の椅子が目を引いていました。
それよりも目立っていたのは、ラウンジの和風金びょうぶ画で
この壁飾りが唯一このホテルを、彩っている感じでした。
もう一つ気になった物と云えば、部屋のバスルームが
NV州のベラージオと同じタイプの、独立シャワーブースである事。
こう云う所が、いかにも米国人が好みそうな
アメリカ系のホテルだな、と実感。
しかしここは、1930年の創立だからベラージオよりもっと古い歴史が有るので
だったらベラージオの様に、もう少し美味しい朝食をお願いしたいと思いました。
やはり、日航ホテルの方が、空の便の需要が減らぬように
地上の食事面も、充実させていると感じました。
ですので、ウェスティンのマイナス面は
朝食のビュフェが、余りにも種類が少なく、野菜や果物などは
もしかして農薬付き中国産の疑惑も浮上するほどでしたが
外食ともなれば、よっぽどのこだわり専門店に行かない限り
中国産やら添加物は覚悟の上。
とにかく、美味しいとはお世辞にも言えなかった事と
駅から徒歩7分のフレコミですが、私の足では10分以上だと判断し
今後の定宿候補には、入らない見込みと判断しました。
しかし、22Fの部屋から見る関西の町並みは、なかなかなもので
駅前の広い敷地は、緑豊かな公園になると言う噂。
そしてお隣のタワービルは、さしずめ円形ルーフが近未来の宇宙タワーを
連想させました。しかし
大阪の財政力指数は、かなり落ち込んでいるのに、
(ちなみに平成20年頃は0.83~)
26年に入ってからが、どうなる事やら・・
なのに、こんなタワーをどんどん建てて破綻するんじゃないの?
と余計な心配をしながら
雪の前日は、青空がのぞいていて
好奇心で早速、夕食をいただきにタワー39Fへ。お食事も終わり、部屋へ戻り
TVをONにしてからが、今回のお話のメインなのです。
「えっ、嘘でしょ?そんな・・」とその瞬間、ニュースに釘付けになったのです。
もう耳を疑い、かなりのショックでした。
動物園のキリン(それも生後1年半のキリンの子)をピストルで撃って解体し
それをライオンの餌にしたと言うニュース。
この出来事ってもう全世界の方が知っているとは思うのですが
先日、心安らぐ映画紹介でブログした国デンマークでの事なので、
何だか裏切られた様で、かなりの失望を感じたのです。
あのボーデルセンやアンデルセン
「ハイジ」の作家スピリだとかの欧州メルヘン作家の国々の一つですよ。
海辺には「人魚姫」の銅像だって在る子供達の童話の国なのに
どうしてそんなひどい事を。
しばらく、画面を直視していましたら、それ以上の衝撃が・・
キリンの解体を子供たちに見学させたと云うのです。
この事態を聞いて「良かったね」と言う人がいるでしょうか?
「良かった」なんて言うのは、鮮度抜群のキリンの子を食べたライオンだけでしょうね。
マグロの解体ショーじゃあるまいし、いったいデンマークのZOOは
何を考えているのでしょう。言い訳は「キリンが増え過ぎて近親交配になると予測し、
それを避ける為に間引いた。」との事で
だったら、他の国のキリンの少ないZOOにでも、養子に出してあげる提案とかが
なかったのでしょうか。
キリンの坊やか、お嬢ちゃんか知りませんが
「かわいそう」とか思わないんでしょうかね、この国は。
B・Bこと動物愛護&保護活動家のブリジット・バルドーが聞いたら
(もう、とっくに耳に入っていると思いますが)
完全にプッツンと切れている、と想像致します。
この惨劇は全世界に広まり、今やデンマークのZOOは非難の的に。
私だって、今までのデンマークへの良いイメージが、ガタ落ちし
それ以上に、失望をしたのです。
今までヤリ玉に挙げられていた我が国のイルカ猟よりも
残酷な事ではないでしょうか。
今回はデンマークの小さなZOOの中での出来事で
NGOグリーンピースなんかは、「環境問題」が入って無い限り
この「キリンキラー」に対しては動く事は無いでしょうね。
しかれば、せめて動物が増える前に、くい止める措置をするとか
さもなければ、動物愛護・保護協会に目を光らせて頂くとか、願いたいものです。
キリンの長い首を輪切りにするのを、(動物の体のしくみの観察)が目的とかで
子供達に公開するのは、残酷過ぎると思いましたが
私の考えが古いのか、北欧の動物に対する考え方がクールなのか
当たり前なのか分かりません。
ベルギーでは人間の子供の安楽死を承認するとか議会で、もめているし
オランダ、スイスでは大人の安楽死団体が、とっくに承認されているし
そう考えれば、欧州には動物の命なんて、大した事ないんでしょうね。
久しぶりに関西風の薄味和食を味わって来ましたのに
このニュースを聞いた後は気分が悪く、余り熟睡出来なくて
輸入して置いたメラトニン10mgを、普通は一錠飲むのですが、
半錠追加して眠りました。
今後は「やっぱり優しくて好い国」と思える様な
平和なニュースを提供して頂きたいと思いつつ
ウェスティンホテルには多少、失望し
その数倍も、この北欧の国に失望して
溶け始めた雪の中
帰りの700系に乗ったのでした。
ではまたね。